そう言って、ただただ逃げている自分を見つけた。
何から逃げているのかを考えてみたら、
全世界に蔓延る社会というものだった。
どこへ行っても逃げなければならない世界ならば、
もうこのまま消えてしまいたい、と思う。
今、私が経験してきたいつどんなときよりも
お兄ちゃんの気持ちがわかるかもしれない。
自ら命を絶つことの、何が悪い?
とさえ、今は思う。
命を絶つことも、
私たちに与えられる馬鹿みたいにたくさんな
選択肢のうちのひとつなんじゃないか。
なぜかは知らないけれど、辟易し切ってしまっている今の私には
この世で生きて行くこと以上につらいことはない。
PR