そう、大嫌いなのだ。
まだ、嫌いなだけ、マシなのだと思う。
まあ、もう半分以上は
無関心なのだけど。
どうにでもなってしまえ、と思う。
だから、片付けもはかどらない、
私の部屋。
いつでも薄暗い、北向きの部屋。
一秒たりとも光が差し込まない、憂鬱な部屋。
夏は暑いし、冬は寒い。
収納がほとんどなくて、
クローゼットは死ぬほど使いにくい。
もう、どうにでもなれと思うのに、
なかなか服が捨てられない。
要らない服は処分してしまいたいな。
そして、私はこの部屋から出たい。
もっと身軽になりたい。
尻軽じゃないよ、身軽、だよ。
まあ、研究者になろうとしている人が身軽になんか、
なれるはずないんだけどね。
所有物の半分が服と装飾品。
残り半分の8割が教材とノート。
あとの残りはお香。
そんな感じ。
それにしても、出て行きたいのです。
そこに居るだけで憂鬱になる部屋。
最近はもう、ほとんど自分のベッドで寝ることがない。
いつも、「あ、2日ぶりだ」とか、
先週は土曜に初めてベッドメイキングをした。
気が付いたら一週間ぶりにhippiと眠る夜。
hippiに抱きつくことも、今ではもう少なくなった。
冷たく硬くて、いつまでも温もりのないベッド。
暖かくて柔らかくて、
いつまでも温もりが消えないあの場所を知っている私には
自分のベッドは冷たすぎる。
それでも、ベッドがなかった頃よりはましで
それだけが救い。
どうしても帰ってこなければならない日に、
悲しい思いをしながらベッドに入らずに済む。
翌朝起きられないことを心配しながら寝ずに済む。
この家では家事もほとんどしないし、
貰ったお米もほとんど減っていない、
なぜなら、
独りで摂る食事の、
虚しさと切なさとを知っているから。
まあ、家事なんか元からあまりしない人間だけど。
そういえば昨日作った味噌汁、美味しかったなぁ。
久しぶりに豆腐食べた。
独り身に豆腐ひとつは多すぎてね。
今度は舞茸の味噌汁にしよう。
「美味しい」って、言ってもらえると
頑張ろう、って思えるから。
感情がコントロールできないのはいつものことで、
それでも、
暇さえあれば呼んでくれる
そのことに、
いつもいつも感謝なのです。
もう、何も求めない。
だって、求める前に、
求めてくれるから。
ただ、ひとつだけ。
この部屋を出たい。
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